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資産運用

意外と知らない板寄せ方式-始値の決定方式をわかりやすく説明

資産運用

株式の売買はなれたけど、実はその日の始値がどう決まるか知っていますか?
なんとなく、売りと買いの呼値でいい感じのところで決まっているぐらいの感覚でしょうか。
取引が始まる前に出していた注文が、意外な価格で約定したなんて経験はないですか?
そこで、始値の価格決定の仕組みを勉強しておきましょう。

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売買契約の締結

株式の売買で注文を出したときの約定の条件について学びましょう。
価格優先の原則と時間優先の原則に従い、競争売買により取引が行われています。

価格優先の原則

・成行きによる呼値は指値による呼値よりも優先されます
・売呼値は低い値段、買呼値は他無い値段が優先されます。

時間優先の原則

・同一の値段の呼値でが複数出されたら、先に行われた呼値が優先されます。

約定値段の決定

約定値段の決定方法は個別競争売買と板寄せの方法があります。

個別競争売買

ザラ場方式とも呼ばれます。
通常の取引時間中の売買です。
「売買契約の締結」で解説した価格優先の原則と時間優先の原則で注文がマッチングされて値段が決定します。

板寄せの方法

個別競争売買に比べるとややこしいことが起こります。
取引が止まっている状態のため注文が滞留しています。
価格優先の原則に従うと、売りの最安値と買いの最高値がマッチングできないことがあります。

売の注文数値段買の注文数
20,000 (1)成行25,000 (a)
2,000 (6)1,000
3,000 (5)9993,000 (b)
3,000 (4)9985,000 (c)
2,000 (3)9974,000 (d)
5,000 (2)9965,000 (e)
9956,000 (f)

1.まずは、成り行きの注文をマッチングさせます。
売りの成行き20,000(1)と買いの成行き25,000(a)を対当させます。
買いの成行き5,000が残ります。
この時はまだ値段は決定していません。

2.買いの成行き5,000(a)が残っています。
この注文は最も安い売呼値5,000(2)とマッチングします。
この時はまだ値段は決定していません。

3.売呼値2,000(3)と買呼値3,000(b)をマッチングさせます。
買呼値(b)が1,000残ります。
この時はまだ値段は決定していません。

4. 売呼値3,000(4)と買呼値1,000(b)をマッチングさせます。
売呼値2,000(4)が残ります。
この時はまだ値段は決定していません。

5. 売呼値2,000(4) と買呼値5,000(c)をマッチングさせます。
この時、998円で初めて売呼値と買呼値の値段が一致しました。

これまでマッチングさせた株はすべて998円で約定されます。

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