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資産運用

信用取引を超簡単に説明

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株式売買を始めると次に「信用取引」というのを知ることになると思います。
様々なサイトで解説はされていますが、ちょっと難しいですよね。
そこで、超簡単に「信用取引」の説明をしてみようと思います。

最近は証券会社によっていろんな制度があってちょっと違うところがありますので、だいたいこんな感じと思ってください。

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信用取引とは何か。

普通の株式取引と信用取引の違いは何ですか?

普通の株式取引はあなたが持っている現金で株を売買しますが、信用取引は証券会社から資金を借りて売買をする、もしくは株を貸してもらうというイメージになります。

「資金を借りる」と「株を貸してもらう」は違いがあるのですか?

利益を出す仕組みが全く逆になります。
詳細は次に説明しますね。
どちらにしても、借りているので株価相当の資金を借りていることに違いはありません。

資金を借りる

まずは資金を借りる取引の説明をしましょう。
証券会社に預けた資金を担保にして、株の購入資金を借りる事が出る仕組みです。
ただし、現金を貸してくれるわけではありませんので現金として利用はできません。
株を購入するときにのみ担保の枠の範囲で貸してくれるイメージです。

どうやったら購入資金を借りて売買できるのですか?

今使っている証券会社で信用口座を申し込みすると信用取引ができるようになります。
ただし、投資経験が1年以上であることが申し込み条件になります。
素人お断りということですね。

いくらでも資金を借りられるんですか?

「委託保証金」という担保を預けて、その額のおおむね3倍まで借りられます。

委託保証金については証券会社によってルールが違うことが多いですが、預けた金額の3倍までが信用取引に使える金額となります。
普通は保有している株式を担保にすることもできます。
信用取引の申し込みをすると、保有している株が自動で担保に組み入れられるようになっています。
100万円の株を持っていればそれを担保に300万円の取引ができするようになります。
ただし、株式を担保にする場合、株式自身も価格が変動するので時価の80%の価格で評価されることが多いです。
100万円の株を持っていると80%で評価され80万円×3倍=240万円までの取引となります。
また、すべての担保を株式にすることはできず、最低30万円は現金での担保が必要になることがあります。

現物売買との違い(売買市場の違い)

資金を借りている以外は普通の株式売買と同じですか?

いろいろ違うところがあります。
一つは、普通の株式売買とは異なる市場で売買されています。
信用取引を行っている人同士での売買市場となります。

信用取引をしている人同士の市場だと何が違ってきますか?

取引数量の違いが一番大きな違いででしょうか。
信用取引の市場は圧倒的に取引数量が少ないです。
普通の株式売買の場合、成り行きで注文をすればほぼ即取引成立します。
しかし、信用取引の場合、成り行きで注文を出しても売買が成立しないことがあります。
成り行きですが、取引価格は通常の株式市場に従います。
普通の市場と同じ価格で売りが出ていなければ成り行きでも成立しないのです。

証券会社から資金を借りて株の売買を行っているのですが、普通の株式市場とは異なるところで取引がされています。
新世取引は信用取引用の市場で売買がされています。
ここの取引量は現物より圧倒的に少ないです。

信用取引の株価は現物と同じ価格で取引されます。
現物の場合は取引が成立するか価格が時価になるのですが、信用取引では現物の時価で取引をしなければなりません。
これによって、売りたい人に対して買いたい人がいない場合があります。
信用取引が怖いといわれる一つに、急激に価格が下降している場合は売りたくても買い手がつかないことがあるのです。
現物の価格に引っ張られて、売れずにどんどん価格が下がることがあります。

空売り(株を借りる)とは

信用取引の特徴として「空売り」というのを聞いたことがあるのですが何ですか?

信用取引で一番気になることかもしれないですね。
保有していない株を売るという仕組みです。
今、A社の株を持っていないのですが、持っている人に株を貸してもらって売るという仕組みです。

株を借りて、売ると何がいいことがあるんですか?

例えば、A社の株が今1株100万円だったとします。
これを私が1株借りてきたとします。
私は、そのうち1株返さないといけないですよね。

この借りた株を売却すると手元に100万円が残ります。
のちにA社の株が80万円まで値下がりしたとします。
この時、私はA社の株を買います。
するとA社の株1株と現金20万円が手元に残ります。

私は1株借りているのでA社の株1株を貸してくれた人に返します。
すると、私の手元には20万円が残るという仕組みです。

なんだか、ややこしい仕組みですが、株価が下がったのに儲けが出たという事ですか?

そのとおりです。
空売りをすると、株価が下がる局面で利益が出せるという仕組みです。

そのほかの話

なんとなく、信用取引についてわかってきましたが、他に知っておくことはありますか?
気を付ける事とか。

いくつかありますよ。
・信用取引は借金と同じなので利子は払う必要がある
・委託保証金が株の場合、価値が下がると追加金が必要
・保有期間がおおむね半年という制限がある

信用取引は借金と同じなので利子は払う必要がある

信用取引は、株の購入資金を借りている状態なので日々利子が発生します。
あまりに少額の利益しか見込めない場合、利子と売買手数料を加味すると損することもあります。

委託保証金が株の場合、価値が下がると追加金が必要

株の購入資金を借りる事ができるのですが委託保証金と呼ばれる担保が必要です。
この担保には保有している現物株を利用することもできるのですが、株価は変動するので注意が必要です。
たいていは、保証金の3倍まで信用取引ができます。
今、100万円の株を担保に300万円の信用取引をしていたとします。
株価が下がり、担保の株が90万円になったとします。
すると、信用取引の上限が270万円まで下がってしまいます。
こうなると担保の株が下がった10万円分の追加担保を入れなければなりません。
これが滞ると、証券会社で勝手に信用取引を行っている商品を清算されてしまいます。
清算の結果、損を補填するために現物株まで売却されるという事になってしまいます。

保有期間がおおむね半年という制限がある

信用取引で売買した商品は、おおむね半年で清算する必要があります。
(証券会社のプランによって様々ですが)
つまり、損をしていても半年後には清算をしなければならないのです。
半年以内に利益が出せなければならないのです。

最後に

信用取引は仕組みが結構難しいです。
この説明で、なんとなく全体感をつかんでいただければと思います。

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