ジュニアNISAが2023年で廃止されることが決まりました。
これによって18歳まで引き出しができなかったジュニアNISAですが、2023年以降の引き出しが可能となります。
ジュニアNISAのデメリットといわれていた点が解消されたことになります。
あと2年ですが今からでもやるべきでしょうか。
結論
私はお勧めしません。
あくまで、「私は」と言っておきます。
絶対にダメだといえる根拠はありません。
ジュニアNISAって何?
まずはジュニアNISAって何かというお話からしましょう。
つみたてNISAとの比較をします。
つみたてNISAは投資に対して生じた利益に対する税金が免除になります。
上限は年間40万円までの投資額、最長20年間という制限の中で行います。
20年(最長2037年まで)を超える場合は、20年を超えた時点の評価額を投資額として以降発生した利益に対しては課税されます。
ジュニアNISAは同じような仕組みですが、子供の名義で積立投資を行います。
年間80万円まで非課税となりますが、子供が18歳になるまで換金ができません。
しかし、2023年でジュニアNISAの廃止が決定し、急に注目を集めるようになっています。
そのジュニアNISAに落とし穴はないのか考えてみたいと思います。
ジュニアNISAが注目を集めている理由
不人気だった理由
これまでジュニアNISAは不人気でした。
その理由は子供が18歳になるまで換金できないことでした。
緊急を要する支出に対応できないのです。
絶対に必要ない余剰資金の範囲でしか投資できなかったのです。
人気になった理由
しかし、2023年に制度が廃止されることになり、18歳の縛りが2023年で撤廃されることになったのです。
2023年までの短い期間ですが年間80万円の非課税を活用することができるのです。
お勧めしない理由
あと2年ほど非課税の恩恵が受けられることだけ言っている情報源が多いのですが、要注意です。
つみたてNISAの非課税の仕組みを伝えきれていない情報源が多すぎると思うのです。
(金融庁のHPですらメリットの部分にしか触れていな説明ページがあります)
問題点は非課税投資期間が短くなったことです。
積立投資というのは10年ぐらいの長期間行うことでメリットが出てきます。
あと2年ぐらいでジュニアNISAは終了します。
この時点での資産額を元金として、その後の利益に課税がされます。
つまり、ジュニアNISAが終了した時点で投入した資金より高値になっていればよいのです。
投資額以上の金額が課税対象になるので得をします。
下回っていると、もともとの元本の部分にも課税されてしまうのです。
損しているのに課税されてしまうのです。
ジュニアNISAが終了した時点(2023年)で含み益が出ていればいいのですが、含み損が出ていれば元本部分にも課税されてしまうのです。
ジュニアNISA終了時点で含み益が出ているか賭けですね。
10年ぐらいの期間であればつみたて投資は、ほぼ損をしないというで実績があります。
しかし、つみたてできるのはあと2年。
しかも、いまの株価は異常な高値のような気がしてます。
2年度どうなっているのかは誰にもわかりませんけどね。
まとめ
2023年で子供が18歳まで換金できないという縛りがなくなるというメリットは出ました。
しかし、その時点で含み益が出ていなければ逆に多くの課税をされることになります。
積立投資というのは10年ぐらいの時間をかけて利益を出していくものです。
あと2年で利益が出ているかは賭けですね。
ましてや、今の時点では異常な株高の様に思うので2年後にさらに高値を付けているかどうか。
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