プログラミングの勉強を始めたけど、いきなりつまづいた。
なんとなく、理解できない。
JavaとかPythonで勉強を始めたけど、難しすぎる。
そんな人にスクラッチ(Scratch)をお勧めします。
スクラッチを使ってプログラミングを勉強するメリットをお伝えします。
なぜ、プログラミングが難しいと感じるのか
プログラミングは勉強すればだれでもできます。
でも、とっかかりでつまづく人はたくさんいます。
その理由は2つ
・ちょっと特殊な思考パターンが必要
・英文字と数字の羅列が読みづらい
ちょっと特殊な思考パターンが必要
プログラムはとても単純な動作をする命令の組み合わせです。
単純な動作部品を組み合わせて、より複雑な動きを作っていくのがプログラムの醍醐味です。
単純な部品を組み合わせて、複雑な動作を作ることに頭が慣れる必要があります。
単純な動作部品を組み合わせることは、慣れで上達します。
経験を積んで組み合わせ方や、うまい活用法を覚えていくことで誰でも出来るようになります。
自転車や車の運転と同じようなもので、ほとんどの人は普通に運転できるようになります。
もちろん、得意不得意はあるので習得の早い遅いはありますし、滅茶苦茶上手になる人と、普通のレベルの人はいます。
英文字と数字の羅列で読みづらい
プログラムの見た目の問題です。
英語と数字の羅列なので、日本人には直感的にわかりにくく拒絶する感情が生まれます。
とても単純なことを書いているのに、見た目で難しいと感じてしまうのです。
なぜ、スクラッチで勉強するのか
では、なぜスクラッチで勉強することをお勧めするのか。
ちょっと特殊な思考パターンが必要
スクラッチでも単純な動作の組み合わせでプログラムを作ることには変わりありません。
しかし、使える動作部品がプログラミングの肝になる部品に絞られています。
JavaやPythonのようなプログラム言語に比べると、部品の数をかなり絞っています。
しかし、プログラミングの基本的な部品はきっちり持っています。
部品数が限られているため、部品の種類をあまり覚えなくていいのです。
プログラミングの思考パターンを身に付けることに集中しやすいのです。
英文字と数字の羅列で読みづらい
スクラッチはプログラム言語独特の読みづらさを見事に解決しています。
すべてを日本語で表現可能です。
また、視覚的に部品の動きも表現しています。
見た目に惑わされず、プログラミングの考え方の学ぶことに集中できます。
スクラッチのプログラミング
スクラッチのプログラミングでは、日本語書かれたパーツを組み合わせることで完成します。
また、組み合わせ方も形で表現されています。
このような工夫があるので、プログラミングの思考を学ぶという本質から外れたところでのつまづきをなくしています。
プログラミングの本質の「考え方」に特化して勉強できるのです。
スクラッチプログラミングの特徴
プログラミング言語ではforとかifの様に英語のような、暗号のような単語を並べて作ります。
スクラッチでは日本語で書かれたパズルのピースのような部品を並べるだけです。
英語のような暗号のような単語を覚えなくても、見たら意味が分かるようになっています。
組み合わせや、並べる順が形の違いで表現されています。
「ずっと」と「〇+〇」のパーツを見てください。
全く形が違います。
この2つは組み合わせることができない部品です。
この2つのパーツを見てください。
突起の形が似ています。
「10歩動かす」のパーツは「ずっと」パーツの上にも、中にも、下にもつなげることができることを表しています。
また、この2つも組み合わせることが可能です。
少し形は違いますが「10歩動かす」の10のところが白抜きの〇になっています。
この丸の部分には楕円のパーツ「〇+〇」をはめ込むこともできるのです。
プログラム言語では、「作ってみたもののコンパイルエラーになって実行すらできない」という事が多発します。
スクラッチではコンパイルエラーになるような事は、初めから起きないようになっているのです。
スクラッチでは部品の取り揃えも工夫されています。
プログラミングに必要なパーツは「制御」「演算」「変数」に集約されています。
この中から部品を選ぶだけで、プログラミング主要なところは学習できます。
「演算」はifやforといった命令にあたります。
「演算」は足し算、引き算、掛け算、割り算です。
「変数」はintとかStringなどです。
まとめ
スクラッチがプログラミングの勉強に向いている理由は、プログラミングの勉強でつまづきやすいところを排除している点です。
そして、そのつまづきやすいところはプログラミングを学ぶ本質ではありません。
プログラミングの勉強で挫折した人は、ぜひスクラッチを使ってもう一度チャレンジしてみましょう。
簡単すぎでプログラミングの勉強をしている気分にならないかもしれません。
でも、この次にプログラミング言語を見るとすんなり読めるようになっているはずです。
次回からは、スクラッチのパーツの使い方を解説していこうと思います。
第1回:プログラミングで挫折したらスクラッチで再挑戦しようースクラッチで勉強するメリット
第2回:スプライトの使い方
第3回:イベント部品の使い方
第4回:動き部品の使い方
第5回:変数部品の使い方
第6回:リストの使い方
第7回:演算部品の使い方
第8回:制御部品の使い方
第9回:見た目部品の使い方
第10回:調べる部品の使い方
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