少し前に老後2000万円問題というのが話題になりました。
年金受給だけでは定年後に2000万円不足するという話です。
つまり、2000万円の貯蓄が必要という事です。
この2000万円というお金を貯蓄することは可能なのか積立投資を使ってみていきましょう。
老後2000万円問題とは
まずは、老後2000万円問題とは何かを簡単に説明しましょう。
年金生活になってから死ぬまでの間に、年金受給だけでは2000万円のお金が足りないという問題です。
つまり、2000万円の貯蓄が必要といっています。
しかし、「そんなに貯金できるわけないじゃん」ということで炎上しました。
2000万円の根拠は?
なぜ2000万円必要なのでしょうか?
今の年金受支給額と平均的な家庭支出を比べると、月に5万円差があるそうです。
そして、定年から平均寿命まで20年生きたとして、おおよそ2000万円になる試算です。
ただ、支出の額は家庭ごとの生活によってずいぶん異なります。
また、国民年金か厚生年金かによって年金支給額が違います。
それで一律5万円足りないといわれてもよくわかりません。
あくまで平均値をとった結果5万円の不足といだけで、平均的な家庭で5万円足りないわけではありません。
とはいえ、今回は2000万円を作れるのかとテーマに考えてみます。
株式インデックス積立投資で2000万円を作る
最近はやりの積立投資を使って2000万円を作ってみましょう。
積立投資といっても何に投資するかも大切です。
全世界株式インデックス投資信託を想定します。
全世界株は長い目で見ると年平均5%の値上がりをしています。
30年も不景気が続いている日本では信じられませんが、世界でみれば経済は成長を続けています。
そして、この先も人口増加などから成長を続けると考えられています。
では、毎月コツコツ5万円を積立投資に回したとしましょう。
シミュレーション結果はこのようになりました。
毎月5万円を20年間積み立てた場合
20年後には2083万円になりました。
( 投資したお金は1200万円です。 )
目標達成です。
40歳から始めると60歳の定年退職に間に合いますね。
定年延長して65歳まで働く想定だと、45歳からでも間に合います。
(余談)複利の効果
少しおまけの話をしましょう。
この試算には複利が効いています。
1年目の投資に対して付いた利子を再投資することで、翌年には
前年投資分 + 前年利子
に対しても利子が発生する仕組みです。
投資期間が長いほど、利子が雪だるま式に増えていきます。
20年年間の投資では、元金に対して70%増という成果でしたが、
もう10年延ばして30年投資すると元本に対して130%増の4185万円にも膨れ上がります。
積立投資は少額でも時間をかけることで、大きな資産を作ることができるのです。
毎月5万円なんて無理なら時間を味方につける
毎月5万円を積み立てるシミュレーションをしました。
そもそも、5万円も無理。
やっぱり2000万円なんて作れない。
って思った人も多いでしょう。
もし、あなたが20代なら時間を味方につけて解決しましょう。
毎月2万円頑張って投資に回しましょう。
定年まで40年あるとします。
毎月2万円を20年間頑張って投資します。
その後、残りの20年は放置で構いません。
(20年間で480万円の投資することになります。)
22歳の大学新卒から始めて、42歳まで投資を続けて、62歳まで放置です。
すると、
2210万円
にもなります。
これが時間を身に付けるという事です。
(余談)時間が大切な理由
では、480万円の投資で20年間放置すればいいのでは?と思うかも知れませんね。
例えば42歳で貯金の480万円を投資して62歳まで放置してもいいのか?
答えは×です。
42歳で投資をして同じ成果を得るためには、833万円の投資が必要です。
(細かい説明はしませんが、ぜひ480万円を5%で20年運用した試算をしてみてください。)
おわりに
いかがでしょうか、2000万円の資産を作ることは決して不可能ではないことがわかっていただけたでしょうか。
もう、40歳を過ぎている人も悲観することはありません。
これまでの貯金を合わせてトータル2000万円を作る。
雇用延長を利用して、老後時間を短くする。
定年後もアルバイトとか副業で少し補う。
生活水準を少し落とす。
色々、工夫はできます。
コメント