確定拠出年金やiDeCoなどの積立投資ではリバランスをが重要だといわれています。
しかし、リバランスをする意味を感じられないと思っている人もいるのではないでしょうか。
そのような方は、どのような商品にどのような割合で投資しているのか確認してみましょう。
商品の選択によっては、リバランスの効果が出にくいこともあります。
その場合リスク分散という観点では不十分なケースです。
投資商品の見直しにしていただければと思います。
結論
同じような値動きをする商品ばかりを選択している可能性があります。
例えば、全世界株と米国株への投資商品(株商品)ばかりを買っている。
債権や貯蓄型のような値動きが少ない商品ばかりを買っている場合です。
リバランスって何?
まずは、リバランスってなに?という話をしておきます。
例えば、株式に50%、債権に50%の割合で月々の積み立てをしているとします。
株価が値上がりし、保有商品の割合が株式:債権=70:50になったとします。
この時、株式を売却して債権に買い替えをして保有割合を50:50にバランスを戻すことを言います。
含み益が出ている場合は、価格変動の少なかった商品へ資金を逃がして利益を確定しておく目的があります。
もしくは、値下がりした割安商品を購入して値上がりを狙います。
含み損が出ていた場合も同じような話ですが。
ぐんと値下がりした商品を購入して値上がりをしたときにの利益を狙う目的があります。
目的はリスクを抑える目的で、大きな価格変動(値上がり、値下がり)を避けて手堅い資産形成を行うためです。
リバランスの効果がないポートフォリオ
確定拠出年金やiDeCoのような積立投資をするときリバランスをしてポートフォリオのバランスを一定に保つことが重要と聞いたことがあるでしょう。
しかし、いざ積立投資を始めてみるとリバランスをするタイミングが全くなく、意味(効果)がわからないという人もいるのではないでしょうか。
その場合は、購入商品を見直してみましょう。
同じような値動きをする商品ばかりに投資をしているか、値動きの少ない商品ばかりに投資している可能性があります。
これはリスク分散ができてないリスクの高い商品選択かもしれません。
同じような値動きをする商品を買っている場合
例えば、株式投資の商品ばかりを買っていないでしょうか。
全世界株への投資商品と米国株への投資商品を購入しているケースです。
全世界株の中身は大半が米国株だったりします。
つまり、ほとんど同じものに投資しているのと同じことなのです。
同じような値動きをするので商品の保有バランスはほとんど変わらないのでリバランスをする機会がほとんど来ません。
また、値下がりするときは同時に値下がりするのでハイリスクな購入方法といえます。
利益が出るときは大きく利益が出ます。
値動きの少ない商品ばかりを買っている場合
例えば、債権商品や元本保証の定期預金商品ばかりを買っている場合です。
そもそも、値動きをしないので保有バランスが変わることが少ないですね。
資産形成という意味では意味のない商品選択だと考えます。
会社で強制的にやらされている確定拠出年金はこのような買い方をしている人も多いのではないでしょうか。
老後の資産形成という目的としては資産不足になるリスクが高いです。
そもそも、確定拠出年金は退職金を下げてそれを補填するために作られた制度です。
年利1~2%以上で運用できなければ、退職金で満額もらっている世代より損をする仕組みになっています。
まとめ
同じような値動きをする商品ばかりを買っている人。
値動きの少ない商品ばかりを買っている人。
このような人にとってはリバランスをする機会がほとんどないので、効果を実感する機会もありません。
高リスクな買い方であることをわかって商品選択をしているのであればよいですが、リスクを軽減したい場合は購入商品を見直しましょう。
株式商品と債権商品を購入するなどです。
これによりリバランスができるようになります。
リバランスをすることで損を回避したり、逆に利益を高める事も可能です。
※「確定拠出年金、iDeCoのリバランスタイミングはいつ?-今でしょ」で少し記載してます
心当たりのある人は、ぜひ購入商品をチェックしてみてください。
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