テーラリングとは何か?
今回はシステム開発で使われるテーラリングという言葉について説明をします。
少し馴染みのない言葉ですね。
テーラリングとは
汎用的に作られた設計書のひな形などから、不要な部分を切り落として使う事を言います。
テーラリングという言葉を聞いて一般的には洋服の仕立てを思い浮かべる人も多いでしょう。
洋服の仕立て屋さんのことをテーラーって言いますからね。
テーラーという言葉自体、最近は使わない言葉ですね。
ITの世界でテーラリングというのは標準化されたプロセスや設計書を仕立て直すことを言います。
わかりやすい言葉でいうと、汎用的に作られたプロセスや設計書のひな形をカスタマイズして使うことです。
カスタマイズと少し違うのは、不要な部分を切り落として使うお言う意味でつかわれることが多いです。
カスタマイズは変更を加えることも含んでいるので、少し広い意味になるでしょうか。
PMBOKで登場するテーラリング
システム開発において、テーラリングという言葉はPMBOKで登場します。
PMBOKではプロジェクトマネジメントのノウハウが大量にまとめられています。
あまりに大量で細かく規定されているので、実際のプロジェクト運営ではそのまま利用することは不可能です。
そこで、PMBOK自身もテーラリングして使う事を推奨しています。
ここで、テーラリングという言葉が登場します。
PMBOKを勉強しているひとにとっては馴染みのある言葉になっています。
テーラリングでやってはいけないこと
システム開発において、標準化された設計書を利用してプロジェクトの中で適用していくシーンは多いと思います。
この時、標準化された設計書をテーラリングして適用することになります。
テーラリングの仕方で気を付けることがあります。
「設計するほどでもないから省略しよう」というのはNGです。
「機能がないから省略しよう」はOKです。
つまりは、実装・利用する機能があるなら必ず設計をしてください。
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