利回り5%を超えるような社債が販売されていることがあります。
このような債権には「ノックイン」という条件が設定されていることがあります。
ノックインとは何でしょうか?
ノックインとは
元本が日経平均などの指標と連動する可能性がある条件があることです。
元本保証ではない債権
債権の販売条件で指定された指標が、指定した水準を一度でも下回ると、元本が指標と連動を始めます。
つまり、元本保証ではない債権という事です。
しかも、行使時の価格を上回っても原本が増えることはありません。
債権は一般的には元本保証です。(デフォルトが起きない限り)
ノックインが設定されている債権は元本保証ではない代わりに高い利回りを設定しています。
社債では5%程度の利回りを設定していることが多いです。
中には10%を超えるものもあります。
ノックインの条件
債権によりますが、社債の場合は日経平均や当社の株価を基準にして75%程度を設定していることが多いと思います。
つまり、基準になる株価が初期より75%以下になれば元本保証しないという事です。
その後、償還時に株価が100を超えていれば元本が戻ってきます。
株価が90%の水準だと、元本が90%になるという仕組みです。
利回りとリスクが釣り合っているかよく考える必要がありますね。
早期償還も設定されている
ノックインが設定されている債権は、一緒に早期償還条件も設定されていることに気をつけましょう。
よくあるケースでは行使時の基準値から105%を超えると債権が償還され終了になります。
例えば、5年間で毎年5%の利回り受け取ろうと計画をしていたのに、半年で基準値を超えてしまうと2.5%の配当を受け取って終わりになってしまいます。
なかなか、思い通りに運用できなさそうな債権ですよね。
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