バケモノの子
まずは、バケモノの子とはどんな作品なのかをWikiを引用して紹介します。
細田守監督による4作目の長編劇場アニメ映画であり、オリジナル作品としては『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』に続く第3作となる。前作に続き、細田が自ら原作・脚本も手がける本作は、人間界の渋谷とバケモノ界の渋天街を舞台に、親子の絆を描いた「新冒険活劇」となっている。『時をかける少女』で青春、『サマーウォーズ』で親戚付き合い、『おおかみこどもの雨と雪』で母子愛を描いた細田が本作で選んだテーマは「父と子」。また、それまで長野県や富山県と言った田舎の風景を舞台にしていたが、一転して都市のど真ん中での冒険を描いている。
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9歳の少年・蓮は、両親の離婚で父親と別れ、親権を取った母親につくことになるが、その母も交通事故で急死してしまう。両親がいなくなった蓮は親戚に養子として貰われることになったが、引越しの最中に逃げ出し、渋谷の街を独り彷徨っていた。行くあてもなく裏通りでうずくまっていた夜、蓮は「熊徹」と名乗る熊のような容姿をしたバケモノ(獣人)に出逢うが、すぐに見失ってしまう。蓮は、「独りでも生きていきたい」との思いから、『強さ』を求めてそのバケモノを探しているうちに、バケモノの世界「渋天街」へ迷い込んでしまう。
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私の所感としては、イマイチ盛り上がりに欠け淡々と話が流れていく。
細田守監督の作品は好きですが、パッとしない印象でした。
劇団四季「バケモノの子」
こんな地味な話を、よく迫力のある作品に仕上げたな。
と、いうのが私の感想です。
感心したポイントは3つ
・セット(舞台装置)がすごい
・映像がすごい
・後半の迫力
セット(舞台装置)がすごい
正直、地味なタイトルだと思うんですが、舞台装置にかなり力を入れていると思いました。
そのおかげで、かなり迫力のある演出になっています。
四季の作品では、同じセットの向きを変えたりして色々な場面に流用していることが多いです。
しかし、バケモノの子ではバリエーションが多かったように思います。
舞台の回転が2重になっており、内側と外周で別の回店をするのも初めてみました。
映像がすごい
映像が多用されているのも特徴的でした。
これまでも、前面の半透明のスクリーンに映して雰囲気の演出のようなものもありました。
この作品では映像と俳優の動きを同調させたり細かな演出にも使われてました。
映像あってこその迫力演出だったかなと思います。
後半の迫力(ここからネタバレのなので要注意)
映画では後半も割と淡々と話が流れていく印象でしたが、一郎彦との対決において、おどろおどろしさの演出が際立っていました。
気持ちが落ち着く間がないというのでしょうか。
前述したセットがすごいという話にもなります。
ストーリの山場でもある白鯨です。
「そんな演出のためにわざわざ2体もつくったの?」って感心しました。
もっと、細かく感心したところを書きたいのですが、ネタバレになりすぎるのでこれくらいにします。
ダメだし(ネタバレ注意)
最後に、どうしてもダメだししたかったことを2つ書きます。
・お母さんはいらん
お母さんの亡霊が何度も登場して久太に語り掛けます。
オリジナルストーリーには無いので違和感でしかありません。
そして、エプロン姿での登場で、かなりのおばさん感が・・・。
せめて、もうちょっと若くてきれいなお母さんにしてほしい。
・渋谷のセットがひどい
渋谷の街を演出したセットがひどい。
テクノ感というのか昭和時代に想像した21世紀みたいな演出。
一応、現代の渋谷が舞台なので変な未来演出不要なんですけど。
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